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人工透析のリスク
糖尿病が進行し人工透析が必要になると、合併症リスクや日常生活の制約が増え、医療費・QOL(生活の質)の面でも大きな影響があります。
目次
人工透析導入時の主なリスク・合併症
- 心血管疾患リスクの増大
透析患者(特に糖尿病由来)は動脈硬化や心不全、脳卒中などのリスクが極めて高く、多発性脳梗塞や心筋梗塞が主要死因となります。 - 感染症リスク増加
免疫力が低下しやすく、穿刺部やシャント感染、尿路・肺炎、ウイルス肝炎などさまざまな感染症にかかりやすい。 - 低血圧・高血圧・貧血
透析そのもので低血圧発作が頻発し(特に糖尿病合併例)、また腎臓での造血ホルモン分泌低下により貧血も起きやすくなります。 - 骨代謝異常・骨折リスク
腎機能低下と透析の影響でカルシウム・リン代謝が乱れ、骨折や骨痛が日常的にみられます。 - 合併症悪化による生活の質の低下
明らかな麻痺や身体活動低下だけでなく、意欲減退、行動力の低下も生じやすいです。

糖尿病から人工透析にならないためには
- 糖尿病性腎症が日本で透析導入原因の第1位であるため、「糖尿病患者が正しい治療を続け腎不全・透析まで進行しないよう予防することが最重要」とされています。
- 糖尿病性腎症が進行すると治療方針が複雑になり、管理困難+寿命短縮リスクが高まります。食事・運動・薬の制約が多くなりがちです。

透析導入後の医療費(参考)
- 公的医療保険により自己負担は制限されるものの、**年間500万円前後(総医療費ベース、自費額は上限あり)**がかかるケースが多いとされます。
- 通院頻度や合併症治療費なども加わり、莫大な医療資源消費・生活負担となる点は避けられません。

要点まとめ
- 人工透析になると心血管・感染症・低血圧・骨折・貧血など合併症のリスクが急増し、QOLと寿命に大きな影響があります。
- 糖尿病患者は透析導入を絶対に避けることが最大の予防策であり、血糖・血圧・脂質等の厳格なコントロールと早期からの生活習慣改善が最重要です。
- 透析後の生活・医療費負担も非常に大きくなります。
予防(血糖・血圧・脂質の管理)に優る治療なしです。