
院長:橋本お気軽にご相談ください!
—“なんとなく2L”から、“自分に合う量”へ考え方を変えよう—
「1日2リットルの水を飲めば健康にいい」と聞いたことはありませんか?
確かに水分は生命維持に欠かせませんが、すべての人に“2リットル”が最適とは限りません。
体質や腎臓・心臓の働き方によっては、むしろ体に負担をかけてしまうこともあります。
この数字の由来は、成人1日の尿量(約1.5L)+汗や呼気で失う水分量(約0.5L)=約2Lという、生理学的な平均値に基づいています。
しかし、これは「総水分摂取量」の目安であり、“飲み水だけで2リットル”という意味ではありません。食事や味噌汁、果物にも多くの水分が含まれており、実際に飲み水で補う量は人によって大きく変わります。
水は体に良いとはいえ、過剰摂取はバランスを崩します。
腎臓の機能が十分でない場合、余分な水分や塩分を排出できず、体に溜まって「むくみ」や「体の重だるさ」として現れます。
また、心臓に持病がある方では、血液量が増えることで心臓への負担が大きくなり、息切れや疲れやすさが増すことも。
とくに以下のような方は注意が必要です。
• 高血圧や心臓病の既往がある
• 腎機能低下を指摘されたことがある
• 頻繁に手足や顔がむくむ
• 冷え性や低体温が強い
水分摂取は「一律の量」ではなく「個人の生活環境」で決めるべきです。
ポイントは次の3つ。
• 体格と活動量:体の大きさや筋肉量、運動・発汗量によって必要量は変化します。
• 食事の内容:味噌汁、野菜、果物などからも水分を摂るため、飲み水量はその分差し引いて考えます。
• 気温と湿度:暑い季節や乾燥時は汗・呼気での損失が多くなるため、その分こまめにプラス。
目安としては、体重1kgあたり30〜40ml/日が一般的な範囲。
体重60kgの人なら、1.8〜2.4Lが「総水分量」になります。その中には食事由来の水分も含まれますので、実際に飲むのはおおよそ1〜1.5Lが妥当です。
• 「喉が渇く前」に少しずつ摂る(1回200ml程度を数回に分ける)
• 寝起き・入浴後・運動後など、カラダが水を必要とするタイミングで補給する
• 冷たい水ばかりではなく、常温~ぬるめを意識して代謝を下げない
• むくみがあるときは、塩分や冷えの対策も並行して行う
「水をたくさん飲む=健康」とは限りません。
大切なのは、“あなたの体”に合った水分バランスを知ること。
体調や季節に合わせて飲む量を調整し、“循環の良い体”を目指しましょう。